卒後臨床研修(初期研修)

研修医の集合写真

総合力を養成し、プロフェッショナルへと導く

厚生連高岡病院では、将来の専門分野に関わらず、頻繁に遭遇する傷病に対して適切に対応できる診療能力を養い、医師として必要な資質(倫理性、協調性、コミュニケーション能力など)を身に付けることを目標としています。

Message

院長からのメッセージ

令和6年4月1日から当院の院長となった柴田です。当院は、高岡医療圏のみならず富山県西部地域における基幹病院として、救急医療、がん診療を2つの柱に高度急性期・急性期医療を提供しています。当院は「患者さんと職員が、信頼・安心・満足できる病院を目指します」の理念のもと、「厚生連でよかった!」と言ってもらえる病院を目指しています。
臨床研修医をはじめとする次世代を担う医療人材の育成は当院の基本方針の一つであり、富山県西部地域の三次救急を担う救急科と、感染症、老年症候群など多くの問題を抱えた患者さんに全人的に対処する総合診療科は、臨床研修医の指導に重要な役割を演じています。多様で十分な数の患者さんの診療にあたることができ、充実した研修が提供できることを保証いたします。院外講師によるインタラクティブなレクチャーも頻繁に行っており、さらに深い学びを得ることができると思います。
当院が存在する高岡市は、江戸時代、加賀百万石前田家の所領であり藩祖前田利家公の嫡男利長公が築城とともに開いた町です。利長公菩提寺の国宝瑞龍寺、利長公墓所などの藩政期の遺産のほか、かつて万葉歌人・大伴家持が越中国府に赴任した伏木地区には加賀藩が保護した国宝勝興寺があり、近くの雨晴海岸からは海越しに立山連峰の大パノラマを望むことができます。富山湾の海の幸はもちろんのこと、氷見牛や高岡の地酒、西部地域で作られるワインなど、誇るべき食文化があります。娯楽施設は多くはありませんが、北陸最大級のショッピングモールが新幹線駅のすぐそばにあります。初期研修の2年間を過ごすには最適の環境だと思います。ぜひ、初期研修先として選んでください。皆さんにお会いできる日を楽しみにお待ちしております。

令和6年4月

厚生連高岡病院

院長 柴田和彦

研修責任者からのメッセージ

当院の初期研修プログラムは「総合力を養成し、プロフェッショナルへと導く」を指針とし、初期研修医の育成に力を注いでいます。将来どの専門分野にすすんでも通用する基盤となる力を養うことを重視したプログラムを基本形とし、そこに各個人が好みに合わせてローテーションする科を選択できるようになっています。また将来どの専門分野にすすむか決めるにあたり、富山大学、金沢大学、金沢医科大学で「逆たすき」研修を行うことも可能です。

救急科研修では、指導熱心な救急医のもと様々な症例に触れることができる救急車の対応、病棟での患者急変時の対応、そして集中治療管理を学ぶことができます。総合診療科研修では、米国臨床留学経験を持つ指導医のもと、内科を臓器横断的に総合的にかつ実践的に学ぶことができるだけでなく、北陸でも数少ない臨床感染症や高齢者医療に関しても実際の症例を通じて生きた知識として学ぶことができます。

富山県西部の基幹病院として、合計33診療科と豊富な診療科を有し、様々な症例を手厚い指導のもと経験することができます。

また当院は、院外からの招聘した有名講師による研修医レクチャー&症例検討会が頻回に行われており、富山にいながら全国でもトップレベルの医学教育を受けることができます。アメリカやイギリス出身の医師による症例検討会も頻回に行われ、英語によるコミュニケーションのみならず症例の議論もできるようにスケジュールが組まれています。当院研修修了後、北陸だけでなく、全国のどこの病院に言っても、また海外に行っても通用する医師の育成を目指し、日々プログラムを改善し続けています。 医師としての初期の2年間を、あらゆる角度からサポートする厚生連高岡病院初期研修プログラムで!是非ご検討ください。ご希望があればいつでも見学は受け付けております。

卒後臨床研修管理運営委員委員長

総合診療科・感染症内科

診療部長 狩野 惠彦

富山県西部(圏域内人口約40万人)の最大規模の基幹病院という強みを生かし、軽症から重症まで、小児から高齢者までと幅広く症例を経験でき、「総合力」を養成することが可能な病院です。
特に救急科研修は、救急車の対応や院内急変の対応、集中治療管理などを研修でき、総合診療科研修では臓器横断的な内科診療や臨床感染症、高齢者診療などを研修できます。また、33の診療科を有する当院では臓器別専門科も充実しており、総合的がん診療センターや新生児集中治療室(NICU)で研修は他の病院にはない魅力です。さらに、富山大学、金沢大学、金沢医科大学の附属病院へ「逆たすき」研修も可能で、当院では研修できない「専門力」を養成することもできます。
メンター制度や月1回のミーティングを通して、研修プログラムの改善点をチェックしながら、よりよいものに変更していく努力を継続しています。当院で研修した様々な経験を糧に、皆さんが今後の医師人生に向かって羽ばたいていくことこそ私たちの喜びです。
学生実習や病院見学も積極的に受け入れていますので、ぜひ見に来てください。ともに働ける日を心待ちにしています。

卒後臨床研修管理運営委員会副委員長

救急集中治療科

診療部長代理 藤井 真広