アミロイドPET検査について
アミロイドPETはどのような検査ですか?
アルツハイマー病の原因物質と考えられているアミロイドベータ(Aβ)プラークが脳に蓄積しているか、頭部の画像を撮影して調べる検査です。
Aβプラークの蓄積は、アルツハイマー病の臨床症状が現れる10~20年以上前から始まっています。
どうしてAβプラークの蓄積を確認するのですか?
認知症にはアルツハイマー病のほかにも様々な原因があり、治療も異なるため、正確な診断をすることは大変重要です。このため、アルツハイマー病によるAβプラークの蓄積を確認してから、Aβプラークを取り除くための治療を行うことがとても重要です。
検査はどのように行いますか?
F-18フルテメタモルという薬を静脈注射します。60分間の待機時間のあとに、約20分間の頭部の撮影を行います。受診から約3時間で帰宅が可能となります。
被ばくについて教えてください
アミロイドPETによる被ばく線量は、約4.8~8.1mSv(ミリシーベルト)です。
参考までに、がんの死亡リスクに影響する線量は、100mSv以上と言われています。
体内に投与された薬の半減期(濃度が半分になるまでの時間)は約110分と短く、約2時間ごとに体内で半分、さらに半分となり、急速に減少していきます。
そのほかに気をつけることはありますか?
- 検査の予約日時をしっかりと確認してください。
- 検査が受けられなくなったときは、病院まで連絡してください。連絡先はパンフレット裏面に記載されています。
- 検査前の食事制限はありません。お薬もいつもと同様に内服してください。
- おひとりでトイレを使用できない方は、ご家族の付き添いをお願いします。
- まれにアナフィラキシーを起こすことがあります。体調に変化が生じたらお知らせください。
- 検査後当日は、人の多いところには立ち寄らないでください。
- 妊娠中、あるいは妊娠の可能性がある方の検査は避けてください。
医療関係者の方へ
検査をオーダーされる先生方へ
- アミロイドPETの保険適応の有無を厳密に検討されますようお願い申し上げます。施設要件、医師要件、患者要件を十分に確認することが求められています。
ガイドライン上のルールに準じてアミロイドPETのご利用をお願い申し上げます。
キャンセル・日程変更のご連絡は早めのご連絡をお願いいたします。 - 過去画像やその報告書のコピーを参照させていただけると大変参考になります。可能であれば画像はCD-ROMで参照させていただければ幸いです。お手数ですがよろしくお願い申し上げます。
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検査前の注意事項
患者さん用のパンフレット「アミロイドPET検査を受けられる方へ」を作成しましたので、ご利用ください。
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検査の予約方法
厚生連高岡病院(0766-21-3930)のPETセンター予約窓口(0766-21-3930 内線4415)に平日の9-16時に電話でお申し込みください。
アミロイドPETのご希望と予約時にお伝えください。
必要書類をご記入ください。
①アミロイドPET診療情報提供書 1枚
②カルテ参照同意書(れんけいネット加入医療機関のみ)
③アミロイドPET検査説明・同意書 1枚
④アミロイドPET検査問診票 1枚
各書類はこちらからダウンロードください。すべてPDFファイルです。
アミロイドPET診療情報提供書、カルテ参照同意書(れんけいネット加入医療機関のみ)をご記入いただき、当院地域医療連携室にFAX(0766-24-9518 直通)をお願いします。
検査を受ける方へパンフレット「アミロイドPET検査を受けられる方へ」を利用して、注意事項の説明をお願いします。
検査を受ける方が当日持参する書類①(②)③④の確認をお願いします。
検査後に報告書を送付いたしますので、結果の説明は貴院にてお願いいたします。
保険が適用されない場合、自己負担金額は約15万円(税込み)となりますのでご留意ください。