診療科・専門部・部門 形成外科

形成外科について

概要

当科では、3名の形成外科医、うち2名は日本形成外科学会専門医で診療を行っています。
地域の病院や診療所、施設と密接に連携し、希望に応じて他病院へも紹介しています。

形成外科とは?

体表に生じた変形や異常を、機能と形態の両面から治療する外科系の専門領域です。
身体の表面に異常がある疾患を対象として、より正常に、より美しく治します。
身体の表面というと、頭のてっぺんから足の先まですべての範囲であり、治療を行う疾患は多岐にわたります。

診療内容

当科では、特に創傷、皮膚・皮下腫瘍の治療に力を注いでいます。
きれいに速やかに傷を治す、治りにくい傷を治すことを目的とし、様々な専門的手技や、各種の薬剤・治療材料を用いて診療しています。
最近は、慢性動脈閉塞症や糖尿病が原因の足の壊疽や皮膚潰瘍が増加しており、当院循環器内科医と連携し、できるだけ大切断を回避し、歩行して退院できることを目標に治療しています。
腫瘍に対しては、基本的に手術加療を行っており、完全な切除と整容的に優れた再建を目指しています。

乳房再建も積極的に行っています。
乳房再建とは、乳がん手術で失った乳房の膨らみを手術で取り戻すことです。
その方法は大きく分けて、身体の一部を移植する(筋皮弁法)方法と、人工乳房を用いる(インプラント法)方法があります。
インプラント法は、2013年7月より保険適応となり、身体に新たな傷を作らず、手術の負担が少ない利点があります。

当科では、当院乳腺専門医と連携し、筋皮弁法、インプラント法のどちらにも対応し、希望に沿って治療を行います。

乳房再建について(PDF)

また眼瞼下垂症に対しても、手術を多く行っています。
眼瞼下垂症とは、目が開きにくく、まぶたが重いという状態で、それとともに眉毛が高く上がり、おでこに深いシワが生じるようになります。
手術により目が開きやすくなり、肩こりや頭痛が改善することもあります。
術後、一時的にまぶたの腫れ、内出血が生じますが、2~3週間で必ず改善します。

眼瞼下垂症について(PDF)

主な疾患

外表の先天異常

母斑症(ほくろなど)、耳介変形(小耳症、埋没耳、立ち耳、副耳など)、手足の先天異常(合指症、多指症など)、臍ヘルニア、陥没乳頭、眼瞼下垂症など

皮膚・軟部組織腫瘍

良性腫瘍:粉瘤、脂肪腫、ガングリオン、疣贅(いぼ)、胼胝(たこ)、鶏眼(魚の目)など
悪性腫瘍:基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫、乳房外Paget病など

腫瘍切除後の皮膚・軟部組織欠損

頭頚部、乳房、体幹、手足など全ての腫瘍切除後の皮膚・軟部組織欠損

顔面骨骨折および顔面軟部組織損傷

鼻骨骨折、頬骨骨折、眼窩骨折、上下顎骨折などの顔面骨骨折
顔面神経損傷、涙道損傷、唾液腺損傷などの軟部組織損傷

手指の外傷

脱臼、骨折、伸筋腱・屈筋腱損傷、神経・動脈損傷、切断など

皮膚および皮下組織の外傷

皮膚欠損、裂創(裂けた傷)、挫創(つぶされた傷)、切創(きり傷)など皮膚や皮下組織の傷全般

熱傷および外傷性瘢痕(傷痕)、ケロイド

皮膚の傷痕、ひきつれ、変形

軟治性潰瘍・褥瘡

手術後潰瘍、下腿潰瘍、糖尿病性潰瘍、熱傷潰瘍、褥瘡など

その他

腋臭症(わきが)、陥入爪、巻き爪、眼瞼下垂症、睫毛内反症など

施設認定

日本形成外科学会認定施設
日本オンコプラスティックサージャリー学会 乳房再建用エキスパンダー実施施設認定
日本オンコプラスティックサージャリー学会 乳房再建用インプラント実施施設認定

杉下 和之

(すぎした かずゆき)

役職

診療部長

資格

日本形成外科学会専門医
日本創傷外科学会専門医
日本形成外科学会小児形成外科分野指導医

竹村 朋子

(たけむら ともこ)

役職

診療部長待遇

資格

日本形成外科学会専門医

林 瑶

(はやし よう)

役職

医員

趙 春燕

(ちょう しゅんえん)

役職

医員

午前 受付時間 8:30~11:30

1診 杉下 和之 林 遥 杉下 和之 杉下 和之 林 瑶
2診 趙 春燕 趙 春燕 林 瑶 台蔵(※) 趙 春燕
  • 2診(木)台蔵(第2・4)
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