臨床研修
8月19日(土)に今年度2回目のDr.Joel Branch先生による、研修医向け症例検討会が行われました。
今回も、後期研修医の先生が用意した症例をBranch先生と一緒に臨床推論していくという内容であり、非常に学びの多い症例検討会となりました。
研修生活が数ケ月経過した私の個人的な悩みなのですが、患者さんを診察する上で、自分の頭に浮かぶ鑑別に癖がついてしまっていることに気がつき、反省することが多くあります。今回Branch先生のレクチャーを受け、自分の苦手を認識するとともに、行き詰った時にも様々なアプローチの引き出しがあることを実感しました。例えば、診療でまず確認するバイタルサインは、最も基本的で大切な情報の一つですが、発熱患者さんにおける比較的徐脈を迅速に評価し、原因や鑑別を挙げられるかと言われると、やや難易度が上がります。
Branch先生は、正常や予想と違う所見はどこなのかを鋭く指摘し推測していくので、日頃の自分の診療の甘さを感じて大変身が引き締まる思いでした。さらに、症状の特徴や経過だけでなく、患者さんの生活環境等のあらゆる情報を駆使して、多角的に鑑別を挙げて疾患を絞っていく流れは、非常に勉強になりました。
今回の症例は診断が難しいケースであり、難易度が高く感じられましたが、Branch先生のユーモアと、豊富な経験談を交えたお話はとても面白く、大変引き込まれる講義でした。この度は貴重な知識と経験をご教授いただきありがとうございました。次回の講義も楽しみにしています!