臨床研修
今回のGautam先生のレクチャーで症例発表をし、普段の診療において自分の病歴聴取にまだまだ足りない部分が多いことを実感しました。浮腫という主訴から考えられる疾患・病態を想定した病歴聴取や身体診察の必要性、既往歴や内服内容について徹底的に深堀することの重要性を学びました。病歴を聴取し、身体診察を行い、次に必要な検査を考えて実行する、というそれぞれの過程で常に頭の中で鑑別診断を順位付けし、より可能性が高くなるものはどれか、逆に可能性が低くなるものはどれか、といったGautam先生の思考過程を見せていただくことができ、大変勉強になりました。
また、高齢患者さんの診療においては症状と原因疾患が1対1対応でないことがほとんどであるため、様々な角度からのアプローチが必要であることも学びました。
後半では神経診察のレクチャーをしていただきました。救急外来などの限られた時間内で診察を行わなければならないときにどこまでやるべきか迷い、ついつい省略や後回ししてしまいがちな神経診察について「非神経内科医のための神経診察」というテーマで限られた時間内で最低限かつ最適な神経所見をとる技術を伝授していただき、早速次の救急当番で実践してみようと思いました。
非常に勉強になる有意義な時間となりました。次のレクチャーも楽しみにしています。