臨床研修
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2024年10月4日(金)に東京医療センター総合内科の片山充哉先生にお越しいただき、病棟回診&ワークショップを行ってくださいました。前半は研修医1名が現在担当している症例を発表し、片山先生が症候や所見の取り方を教えてくださり、実際にベッドサイドでの診察を行う病棟回診を行いました。今回は膿胸の症例で、呼吸音の違いや原理、胸水があった時の検査と鑑別の方法について学ばせていただきました。ベッドサイドではとてもためになる診察をしてくださり、所見の取り方のポイントを実際に知ることができました。
後半は片山先生がご経験された症例を提示され、どのような鑑別が上がるか、時間経過やショートサマリーを作成するポイントを学ばせていただきました。一つ目は治療のため免疫抑制状態になっている方のサルモネラ感染症、二例目は慢性腰痛の原因が乾癬性関節炎であったものでした。どちらも救急の現場や一般外来で突然出会った時にはわからないものでありました。しかし、よくよく病歴を聴取するとどちらもストーリーがリアカットになりわかるものであったため、きちんとした病歴聴取が原因特定につながるのだということを学ばせていただけた症例でした。
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診察の基本事項から、病歴聴取の重要性に至るまで様々な観点から学ぶことができ、大変有意義なレクチャーでした。学ばせていただいたことを自分の診療に取り組み支えこなせるように精進していきます。片山先生大変お忙しい中、我々のためにお越しいただきありがとうございました。