臨床研修
2024年12月13日に杏林大学感染症科の嶋崎鉄兵先生にお越しいただき、感染症診療に関する症例検討会および初期研修医レクチャーを行っていただきました。
まず症例検討会ですが、感染症診療にとどまらず、多角的な視点から分かりやすく、そして面白い講義でした。今回提示された症例はノカルジア肺炎に関するものでしたが、高齢患者の診療や薬の使い方、複数臓器を意識した診療についても話を拡げてお話しいただき、大変勉強になりました。
続く初期研修医レクチャーでは、研修医が感じる感染症診療に関する疑問に答える形で講義を行っていただきました。「熱源が分からないときはどうしたらよいか?」これは多くの研修医が感じたことのある疑問だと思います。感染症診療にもやはり原則があり、この原則に立ち返ることこそが重要だと気づかされました。患者背景、局在を意識した身体診察、原因微生物を考えた抗菌薬選択など、これらの基本を一層しっかり考えて診療していきたいと思いました。
感染症診療は何かと難しい印象を受けていましたが、先生の講義は大変分かりやすく、感染症に対する漠然とした不安が取り除かれていったように思います。