研修医・専攻医募集のお知らせ Gautam Deshpande先生による臨床教育レクチャー

臨床研修

2025年1月11日に順天堂大学総合内科ゴータム・デシュパンデ先生にお越しいただき、研修医の経験した症例の検討会が開催されました。降雪の予報も出る中でしたが当日は好天に恵まれ、無事開催に至りました。

恒例となったアイスブレイクでは、20回の質問のみで予め設定された答えに迫るゲームを行いました。回数に制限のある中で質問を編み出すのは簡単ではありませんでしたが、研修医だけでなく、はじめて参加してくれた学生さんの中から重要な質問が飛び出すなど、どのような質問をすれば効果的に解答に迫れるかを全員で考え、トレーニングすることができました。症例検討では、亜急性の経過で緩徐に増悪する下痢を訴える女性の症例について、鑑別や問診事項を一つずつ考えながら診断の過程を追いました。適宜挟まれるゴータム先生の解説で、情報の整理だけでなく、追加で聴取すべき事項や確認すべき所見がないかを丁寧に検討することができました。検討後のレクチャーでは、血管炎を中心に非特異的な症候・経過からどのように疾患を疑い、鑑別していくかを教わりました。

今回の検討会では、鑑別疾患をどこまで絞り込むことができていて、どのような情報が診断に必要かを逐一検討し確認するという思考の様式を、アイスブレイクからレクチャーまで反復して実践できました。外来ではつい、定型的な診察や鑑別の羅列に終始しがちになってしまいますが、今回の検討会で教わった思考過程に倣い、鑑別の優先順位や診断に必要な情報を意識しながら診察に臨む姿勢を身につけたいと思います。

ゴータム先生レクチャー
ゴータム先生レクチャー
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